先月から何件かお問い合わせ&ご依頼頂いておりますメルセデスベンツ Cクラス(W204)の鍵不具合によるステアリングロック(ESL)の郵送による修理です。

本日はステアリングロック郵送による修理対応ですが現地への緊急出張対応もしております。今回は弊社がどんな対応が可能か一通りご説明していきたいと思います。

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ベンツ W204 エンジン始動不可

メルセデスベンツ Cクラス(W204)前期モデルにて多発している症状になります。下記の様な症状になってしまった場合はステアリングロックコンピュータ(ESL)の故障の可能性があります。

ステアリングロックの故障かチェック!
  • 電子キーをイグニッションの鍵穴(EZS)に挿して回してもメーターが反応せずに暗いまま(上記写真参照)
  • リモコン操作によるドアのロック/アンロックはできるがエンジンだけかからない
  • 電子キーをイグニッションに挿すとハンドル根元付近でハンドルロックが解除されるモーター音が聞こえるはずが電子キーを挿しても解除されるモーター音が聞こえない

上記の項目が全て当てはまった場合はステアリングロック故障の可能性が非常に高いです。壊れてしまった場合は車を購入したお店またはベンツを対応している鍵屋へご相談下さい。

なぜエンジン始動不可になるのか?

一昔前の普通の車であればイグニッションに鍵を挿して回せばエンジンがかかります。ですがメルセデスベンツは1995年からイモビライザーという盗難防止システムを採用し鍵を回すと鍵のIDと車両側のIDを電子的に照合し一致しないとエンジンがかからないシステムになっております。

そして更に新しくなるとシステムは複雑化されていき各コンピュータ同士でパスワードのようなものを共有するようになります。今回のW204では電子キー(BGAキー)とイグニッションスイッチ(EZS)とステアリングロック(ESL)そしてエンジンコンピュータ(ECU)でパスワードを共有してます。今回のW204の電子的な流れを簡単にご説明致します。

エンジン始動までの流れ

電子キーをイグニッションスイッチ(EZS)に差し込み電子的なID照合が行われエンジン始動の信号がステアリングロック(ESL)に伝えられます。信号が届くと内部モーターが回りステアリングロックが解除されます。そしてステアリングロック解除時のモーターの回転を基盤に設置してあるスイッチが感知しロック解除されたことを確認しエンジンコンピュータ(ECU)へと信号が流れていきます。

これがエンジンがかかるまでの一連の流れとなりますが今回の様に途中のモーターに不具合が起きてしまうとエンジンコンピュータへの信号が流せなくなり「エンジンがかからない‼️」といった症状になってしまうのです。

S.L.A.T.のメリット/デメリット

メルセデスベンツのエンジンがかからなくなってしまったステアリングロック故障。鍵屋S.L.A.T.にご依頼頂いた場合のメリット、デメリットを事前にご説明致します。

S.L.A.T.のメリット
  • 現場まで駆け付け現地で復旧作業をするためレッカーが不要🙆‍♂️
  • 現地でバラし作業からコンピュータのデータ編集まで全て弊社スタッフが行い最短3時間で走行可能になります🙆‍♂️
  • ステアリングロック(ESL)を分解してデータ復旧や各パーツ毎の修理が可能なため費用を抑えることができる🙆‍♂️
  • 故障原因となるモーターを排除し専用部品を使用してデータを再編集しモーターレス仕様にカスタムすることができる🙆‍♂️

 

S.L.A.T.のデメリット
  • 電子キー、イグニッション(EIS/EZS)、ステアリングロック(ESL)以外の故障の場合は現地での復旧不可🙅‍♂️
  • 診断機によるエラーコード消去等は対応してますがディーラーや専門店レベルの各種コーディング等の対応不可🙅‍♂️

 

ステアリングロック郵送修理

今月に入り遠方のお客様からステアリングロックが送られてきております。中には不具合を確認できず様子見となりステアリングシャフトからESLを取外すのみで終わっている作業もあります。

なお郵送による修理をご希望の方は次の3点セットでご郵送下さい。

ステアリングロック郵送修理に必要な物

  • EIS/EZS(電子イグニッションスイッチ)
  • 使用されている電子キー
  • ESL(ステアリングロック)

※ステアリングロックがシャフトから外せない場合はシャフトごとご郵送頂ければ弊社にて取外し致します

 

弊社はボルトを切断することなくステアリングロック(ESL)を取外すことが可能です。

ステアリングロック(ESL)を取り外したあとは机上でベンチテストを行い不具合箇所を特定していきます。

故障原因は3種類
  • モーターの故障
  • 内部データの破損
  • モーターの故障&内部データ破損

 

純正ESLを活かしたピンポイント修理

S.L.A.T.ではモーターの劣化や内部データの破損など各々の修理対応が可能です。不具合箇所のみの修理が可能なため費用を抑えることができます💡

モーター交換 : 25000円(税抜)

データ修理 : 35000円(税抜)

モーター交換+データ修理 : 60000円(税抜)

※データを記憶しているNECチップ自体が破損している場合があります。チップ本体が破損しているとデータ復旧ができませんので新たなNECチップに付け替え後のデータ復旧が必要になります。その際はNECチップ代10000円(税抜)が別途発生致します。

修理による注意点

ステアリングロック(ESL)の原因箇所をピンポイントで修理可能と記述しましたが、修理により完全に新車同様に戻る訳ではございません。修理した部品以外は既存のままの為、ゆくゆくは劣化していきます。またモーターがある状態ですと再び故障する可能性があります。

再発防止のモーターレス改造

先程もご説明しましたがピンポイント修理をすることにより純正ステアリングロック(ESL)を維持することが可能ですがモーターを残してしまうことにより再び故障してしまう可能性が残ります。出先でエンジンがかからなくなってしまったり毎日車を使う人にとって車が乗れなくなるのは不便です。ステアリングロックなんて必要ない‼️という方には再発防止のためモーターレス改造をオススメしております。

写真はステアリングロック(ESL)内部の基盤写真ですが、このステアリングロックが原因でエンジンがかかったり、かからなかったりかなり気まぐれ状態です😱赤丸部分にモーターが隠れているのですがモーターが焼ける寸前で基盤にススが付いて黒くなってます。こうなってしまうと正直先は長くありません💦電子キーの抜き差しをする度にモーターが高速で回転してますので機械的に壊れてしまうのも仕方ないことです。ですがオーナーさんにとってはそんな事は知りませんからね〜。

ということで再発防止の対策として機械的不具合を起こしてしまうモーターを取り除いてあげれば良いのです⭕️。ですがただ取り外しただけではステアリングロック(ESL)は復活しません🙅‍♂️先程エンジンがかかるまでの流れをご説明しましたがモーターの回転を基盤のスイッチが感知してエンジンに信号を流しますが現在そのモーターが無くなったことによりスイッチが何も感知できていない状態です。機械的な部分はここにもありますのでイグニッションスイッチ(EZS)からの信号をエンジンコンピュータ(ECU)までスムーズに流してあげるために専用の部品を使っていきます。S.L.A.T.ではモーターレスにする方法を3種類ご用意しております。

モーターレス改造 〜純正基盤編〜

ステアリングロック(ESL)内部の不要な部品を全て取外し、純正基盤内のNECチップをモーターレス用のNECチップに付け替えてデータをプログラムしてあげる方法。

※取り外した部品は袋に入れてステアリングロック(ESL)と一緒にご返送致します。部品を残しておけばゆくゆく元に戻すことが可能です🙆‍♂️

モーターレス改造 〜社外部品編〜

こちらは社外エミュレータとなります。黒いBOX内部にはそれぞれモーターレス用の基盤が入っておりイグニッションスイッチ(EZS)と電子キーから抜いた車両データを元にプログラムしてあげれば純正基盤のモーターレス同様に信号を流すことができるようになります。

  • 左側のエミュレータは電子キーの抜き差しに合わせて電子音が鳴るようになってます(既存のモーター音の代わり?)
  • 右側のエミュレータは電子音がないシンプルなエミュレータです。ステアリングシャフトに固定することはできませんので結束バンドなどで本体に固定して使用下さい。

モーターレス改造のテスト

写真はお客様から届いたイグニッションスイッチ(EZS)とステアリングロック(ESL)を専用機材とメーターを接続してテストしている状態です。電子キーを挿して回してもメーターは暗いまま。

そして次が純正ステアリングロック(ESL)内部部品を取外しモーターレス改造した写真になります。

ステアリングロックから信号が流れメーターが起動しています。これでエンジンコンピュータまで信号が流れる様になりました。

違う電子キーを挿すとイモビライザー認証されずキーが違いますと表示されるのでID認証に関しても問題ありません。

これにてステアリングロック(ESL)のモーターレス改造が完了となります。作業は数時間で完了します。ステアリングロック(ESL)をご郵送頂き弊社に部品が届きましたら急ぎの場合は当日中に作業をして返送することが可能です🙆‍♂️

完成後は代金引換のコレクト便にて返送致します。

モーターレス改造費用

モーターレス改造は3種類とも一律料金で対応しておりましたが社外ESL(音有)の料金を下げることができました(2019年11月10日現在)

ESLモーターレス改造

◉純正ESLによるモーターレス改造

50000円(税抜)

◉社外ESL(音有)によるモーターレス改造

48000円(税抜)

◉社外ESL(音無)によるモーターレス改造

50000円(税抜)

 

※代引き手数料(1000円+税)はお客様負担となります。またステアリングシャフトごと弊社にご郵送頂き弊社にてESLの取外しを行なっても追加費用は頂きません。出張対応をご希望の場合は出張料金とステアリングロック(ESL)の脱着料金が別途かかります。詳しくは猿渡までご連絡下さい。

メルセデスベンツ (W204/C207/W212)のCクラスやEクラスのエンジンがかからないステアリングロック(ESL)故障による修理は鍵屋S.L.A.T.にお任せ下さい‼️

現地への出張修理から郵送による修理まで対応致します。

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【郵送先住所】